素材の話

 家を建てる時に拘った方が良いものとして「素材」が挙げられます。
「イニシャルコスト・ランニングコスト」の話で外壁を例に挙げましたが、内装についても同じ事が言えます。

 床などは顕著ですが、無垢床・フローリング・畳・タイル・絨毯・モルタルなど種類は豊富に有ります。それぞれにメリット・デメリットが有り各自のライフスタイルに合った素材選びが大切です。

 例えば24時間エアコンや加湿器などで温湿度管理をするのであれば、初期費用を抑えてフローリングを選ぶのも有りでしょう。
逆に空調は最小限に抑えて、なるべく自然で快適な暮らしを望むのであれば無垢床で自然な調湿効果を取り入れましょう。アレルギーのあるお子さんなどには特に自然素材を選びましょう。

 濃い色の石材を床に使うと、冬の日差しで蓄熱し室温を上げたり、夏は日差しが当たらない様にする事で涼しくする事も可能です。
洗面所などはモルタルに防水処理をし排水口を設ければ、丸ごと水洗いも可能です。
室内の雰囲気を格上げするのにはタイルが最適ではないでしょうか。大判のタイルで室内にアクセントを付けるとグッと洗練されたイメージになります。
その一方で、「べたつきやすい」「水に弱い」「割れる」など素材毎のウィークポイントも有ります。

 素材を後から変えるのはそれなりに大きな出費となります。それを踏まえて素材選びには最初から「こだわり」を持ちましょう、後悔しないためにも!

 

 

 

 壁も漆喰・珪藻土・木・クロス・タイル・石・レンガなど様々有ります。これらも床と同じですが、素材を選ぶ際にはトータルで考えた方が良いです。
床を無垢にしたのなら、壁はなるべく漆喰や珪藻土を選んだ方が調湿効果が格段に向上します。石やレンガの様に熱を蓄積できる物は温度に対するアプローチが考えられるので、窓際よりも窓の向かい側がオススメです。小さいお子さんがいるのであれば機能性壁紙という選択はどうでしょう?アレルギー対策+汚れ対策などのターゲットを絞った製品もかなり充実しています。

 蛇足ですが、室内の調湿というのは重要です。もちろん快適性という面がメインにあるわけですが、それと同時に家自体の劣化を軽減する効果も期待できます。それは室内だけでなく壁内環境にも少なくない影響がある為です。家の雰囲気は、インテリアで大きく変える事が可能です。その事を常に念頭に置いて、まずは箱となる家自体の素材に着目する事をオススメします。

 我が家の例を挙げると、室内はオークの無垢床で玄関と犬の留守番スペースは大判の石質タイル、脱衣所の床はヘキサゴンタイルで浴室の床は木目調タイルです。
室内の多くの壁は中霧島の漆喰(白orブラウン)で、リビングは石張り、玄関とトイレの壁はウエスタンレッドシダーをランダムな横張りに、浴室はグレーの石質タイル、洗面所と犬の留守番スペースは壁紙にしています。


ペットのいるお宅だと漆喰・珪藻土・消臭壁紙・消臭タイルのどれかを選ぶのが後悔しないチョイスだと思います。
私は天井を板張りにするのが夢だったんですが、残念ながら予算オーバーでクロスにしました。10-15年程したら張り替えたいと思っています。これも少し無理をして板張りにしておけば、張替えを考えずに済んだのですが、反省点です。

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