アイキャッチ画像:レーモンド設計事務所HPより

フランク・ロイド・ライトと共に来日し、戦前戦後の永きに渡り日本に事務所を構え、現代の日本建築の源流を作った一人です。その事務所は現在も有り、その弟子達によって今も活動しています。

コチラの写真、1970年にアントニン・レーモンドにより設計された飯田橋の住宅です。

2013年に売りに出されていたらしく、購入された方が補修をして御家族で生活されてます。

良いタイミングで、売りに出された名建築に出逢えるなんて羨ましい限りです。

内部のインテリアはBoConceptがスタイリングを担当したそうで、よく見ると我が家と同じソファーとフロアスタンドでした。

こういった名作建築を手に入れたい!と思われた方一般社団法人住宅遺産トラストに問い合わせるとチャンスがあるかもしれませんよ。

因みに上記飯田橋のお宅、売却前の様子が住宅遺産トラストのサイトで御覧いただけます。「富士見の家」という名前です。

余談ですが「富士見の家」でgoogle検索すると他にも沢山の家が出てきます。結構人気のネーミングなんでしょうね。

左端がレーモンド、右端がライトです。

チェコで生まれアメリカに帰化したレーモンドは、28歳でライトの設計事務所に就職する。

そこで無駄を削ぎ落とす引き算の美学や自然との融合・調和を尊ぶ「日本の美」を学ぶ事となる。

その後来日を果たしたレーモンドは、ライトの有機的建築をより日本の風土に根差した建築へと昇華させた。

彼もまたライトに倣い「重い家具は造作で構造体に取り込み、他の家具は軽く持ち運び易くなければならない」とした。

彼の作品はより日本的で、それは外観からだけでも十分に感じられる。

 

この外観を見ればライトの建築と、より濃い日本の美が情緒的に融合していると感覚的にわかるのではないでしょうか?

因みに上から「軽井沢新スタジオ」「旧イタリア大使館別荘」

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