エアコン掃除はどうする?

暑くなってきた頃に、エアコンをつけてみると「カビ臭い」なんて事ありませんか?

エアコンは熱交換器を使うため温度差によって結露します。使用後に送風運転を10分程度でもさせる習慣をつけるとカビの発生はかなり抑えられます(車のエアコンも同様です)。近年のエアコンではこれを自動でやってくれる機能は低価格帯でも装備されている物も多いので、面倒な方はこうした物を選ぶべきでしょう。

「お掃除機能付きならいいんじゃない?」そう思われる方もいるでしょう。確かに”全くお掃除要らず”を謳っているフラッグシップモデルはありますが、一般的なお掃除機能は「フィルター掃除機能」もしくは「フィルター掃除機能+抗菌熱交換器」が大半です。その裏側のファンは埃やカビが発生しますし、熱交換器も抗菌であっても埃の付着に伴う汚れやカビは発生します。またフラッグシップモデルであっても環境によって差はあるものの、メーカーによると2〜4年程度を目安に業者清掃が推奨されているようです。

単純に考えると「予算内で出来るだけ高機能の物が良い」となりそうですが、それはあくまでもエアコン掃除を外注しない場合です。

エアコン掃除の落とし穴

ここで見落としがちなのはエアコン掃除を外注する際の費用です。

実は「フィルター掃除機能」が付くと、掃除を外注した場合1.5倍程度の出費になります。つまりエアコン購入時にはこれを加味して購入する必要があります(※内部クリーンとフィルター掃除は別物です)。

つまり外注費用が掃除機能無しが10,000円で掃除機能付きが15,000円とすると、毎年1回エアコン掃除をし10年使った場合1台当たり50,000円の差が発生します。これがLDK以外にも各部屋分もとなれば15万、20万という差になります。買い換えの時期までにこの差はとても大きいですね。

なので毎年業者に掃除して貰うのであれば、フィルター掃除機能無しで省エネ性能に注目した方がメリットは大きくなります。「毎年は無理だけど3年毎位に奥まで掃除して貰いたい」という場合に初めて通常のお掃除機能付きにメリットが出てくるでしょう。

一番の組み合わせはLDKのエアコンを”全くお掃除要らず”にして、それ以外を初期費用の安い”使用後自動送風機能付き”を選ぶ事だと思います。中途半端な機種ほど意外とランニングコストが掛かります。