ストーリー自体も実話で、非常に興味深い映画です。社会に於ける弱者の扱われ方、「無理解」=「嫌悪」となり社会全体が弱者を端に追い遣る様子がよく描かれています。

ゲイのルディと弁護士のポール、そして1人ぼっちのダウン症の少年マルコ。3人が出会い家族となって、慎ましくも幸せな生活を始めます。彼らは何一つ悪い事はしません。しかし「自分達と違う」という理由で、社会は彼らを放ってはおかず引き離すのです。

映画の舞台は1979年のアメリカですが、多様性を否定する(理解する能力がない?)一定数の人々によって、数え切れない悲劇が産み出されるのは今も変わりませんね。

この映画のインテリアは時代設定もあり、ミッドセンチュリーの終盤という雰囲気をうまく作り上げています。

木とコンクリートとスチールのバランス、重厚とチープの塩梅、ゲイカップルなのでインテリアのセレクトが男性的で、まるで部屋が彼らのキャラクターを代弁している様です。

「家や部屋はそこに住む人の代弁者であれ」

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