照明の話

全てyamagiwa公式サイトより

 照明は部屋の印象をガラリと変えるアイテムです。ただ部屋を明るく照らせば良いという考えは危険です。

例えば私が家を建てる際、元々部屋に置きたいと思っていた照明は上の写真(左からタリアセン2、アーティチョーク、グローブ)の3つです。

タリアセン2は巨匠フランクロイドライトの代表作ですが、私がインテリアに魅せられるキッカケになったデザインと言っても良いでしょう。独身の時に必死で貯金して手に入れたのを今でも覚えています。今も我が家のリビングの主役です。

2つ目の「アーティチョーク」はデンマーク人のポールヘニングセンがデザインした20世紀を代表する名作です。これをダイニングに飾りたかったのです!しかし・・・高過ぎて手が出ませんでした。パッと見ると個性が強すぎる様に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と部屋に馴染むのです。やはり良いデザインは懐も深いのです。

3つ目の照明「グローブ」もデンマーク人のデザインです。ヴェルナーパントンが1969年に発表しました。その名の通り地球(globe)をイメージした球体で、リフレクターによる光の拡散が美しいです。玄関にコレが輝いていたら見惚れてしまいそうです。結局、我が家の玄関にグローブを飾る事は無かったのですが、もう少しシンプルな球体の「アルテミデ」のヴィンテージを飾っています。

 ご紹介した3つの照明(タリアセン2、アーティチョーク、グローブ)の共通点、気が付いたでしょうか?

これらはどれも光源が直接見えないのです。つまり人の目に触れるのは反射光、間接光なのですね。チェリー材や銅板、リフレクターなど使われる物は違いますが、どれも「良質な光」の追及から産まれたデザインなのです。

 そしてもう一つ共通するのが「照明は消した時でも美しくあれ」というコンセプトです。これはある一定の条件下のみで美しい物は、本当に美しいモノではないという事です。照明は使わない時も部屋の目につく場所に在り続けるわけです。ならばその佇まい自体が美しくなければいけないのです。

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