CM等でも良く使われる有名な邸宅「ファンズワース邸」。いわゆる週末邸と呼ばれる別荘として建てられました。
施主は裕福な女医のファンズワース。「平日は都市で暮らし、週末は郊外の自然の中で暮らす」家をミース・ファン・デル・ローエに依頼した事からこのプロジェクトはスタートしました。
近代建築3巨匠の一人である建築家のミースはバウハウス最後の校長であり、ナチスから逃れてアメリカに活動の場を移していました。
ファンズワースはミースにかなりの部分で裁量を与えていたようで、「より少ない事は、より豊かな事」というミースの思想が色濃く出た作品となっています。
ユニバーサルスペース(均質空間)というモダニズム建築の理念があります。簡単に言うと壁や柱を必要最低限にし、家具やパーテーションで自由に内部を区切る事を可能とする有機的建築理念です。
パッと見た感じは「フィリップ・ジョンソンのグラスハウスの白バージョン?」と思ってしまいますが実はかなり違いがあります。因みにコチラがグラスハウス。