アイクラーホームを御存知でしょうか?

もし平屋をお考えの方はとても参考になると思います。

私は昔からミッドセンチュリーが好きだったので知っていましたが、一般には意外と知名度は低いようです。

1950年代前後のアメリカ西海岸で、建設業者のジョーゼフ・アイクラーが広めた高デザイン性の建売住宅のスタイルです。

当時のミッドセンチュリー住宅は高価な家が多く、それを出来るだけ安価に一般の方にも手に入れて欲しいというのがスタートです。

構造はポスト&ビームという柱と梁で構成され、広い空間を確保できます。

特徴は平屋、横への広がり、シームレスな中庭、充分な太陽光、アースカラーをベースにポイントカラー。

平屋で建坪30坪程度確保できればかなり良い家ができると思います。郊外であれば現実的だと思います。

外と内の境をスムーズに繋ぐため、バリアフリーとの親和性も極めて高いです。

 

下の動画は、カリフォルニアのアイクラーホームをリノベーションした家なのでかなり広いです。しかし雰囲気は伝わると思います。

実際は当時(人種差別の酷かった時代)、アイクラーは黒人低所得者層でもデザインの良い家に住める様にと建売住宅を販売していました。なので日本でも再現可能なサイズの住宅もあります。

基本的なコンセプトを理解すれば、低コストでも美しい家を建てる事ができる良いモデルケースでしょう。

蛇足ですが、スティーブ・ジョブスが幼少期住んでいた家はアイクラー・ホームの競合会社の家でした。そしてアップルのもう一人の創業者ウォズニアックの家はアイクラーホーム。ジョブスはウォズニアックの家に良く出入りしていて、アイクラー・ホームのシンプルな機能美に魅せられていたそうです。

彼はアイクラー・ホームの機能性やデザイン性に心酔していた事をのちに語っています。この家の存在がアップル製品の妥協無い物作りの原点だとも語っています。

アイクラー・ホームに関して詳しく知りたい方は、この本がオススメです。私も持っています。

ただしこの本は20年前に発売された本で、現在プレミアがついて入手困難の様ですね。私が購入した当時は定価だったんですが・・・。

なので他の本も一応載せておきます。

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