一般にスロープの傾斜角は5度以下と言われます。公共施設ではほぼこのルールで設計されています。車椅子で自力で登れる角度です。
ところが個人住宅になると、とんでもない急勾配などが平気で有ります。なぜか?やはりスペースの問題です。特に既存の家に後付けでスロープを設置する場合、10cmの高さを解消するのに120cmの距離が必要です。
つまり前面道路から玄関までに階段が2段有ったとしたら、階段は低くても15cm/1段なので最低でも高さ30cm。スロープの長さは360cmが必要です。結構長いですよね。つまり新築で家を建てるのであれば、「最初からバリアフリーにする」のかもしくは「後々バリアフリーにする為のスペースを見積もっておく」必要があるのです。